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- 特定保健指導
- 2017.09.08
「また、次回、最終面談で…」-特定保健指導の〆は笑顔で-
特定保健指導講座 | 第4回 時間が足りなくなってしまう方へ。時間配分の重要性
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こんにちは! 管理栄養士のやまもとよしみです。
第4回目のテーマは、管理栄養士の多くが課題に感じている「面談での時間の使い方」です。
聞き上手がクレームに!?
面談時、最後の方で時間が足りなくなって誘導するように面談を〆たり、時間内に終えることができず、次の方を待たせてしまった経験はありませんか。面談に慣れない頃は、私もそういうことがありました。面談は限られた時間で、説明・現状確認・目標設定などをしないといけないのに、傾聴をモットーにしているせいか(聞き上手とよく言われます)、ついつい話が弾んでしまい、気が付けばあっという間に時間が過ぎていたということがよくあったのです。
これは対象者の状況や気持ちを引き出せているという証ではあるものの、一方で、対象者や健保からのご意見、クレームにつながってしまうおそれがあります。実際、時間厳守については、健保から念を押されます。
「時間配分」を考える
特定保健指導の初回面談だけでなく、食事相談全般、セミナーや講座でも終了時間を守ることは、大前提です。
私は恩師から「時間ちょうどに終わるのがプロとして当たり前のこと。時間を守れないのは問題外。講師をするな」、「時間泥棒になってはいけない」と言われてきたこともあり、講座も面談も、「時間配分」を気にして組み立てています。
特定保健指導は、だいたい平日の就業時間内に実施されるため、多くの方は面談のためにわざわざ時間を作って来てくださいます。面談の時間が延びてしまうと、相談者の残業時間が増えてしまったり、大事な商談に遅れてしまったり、大切な人に会えなくなってしまったりと、迷惑をかけることになるかもしれません。大げさに感じるかもしれませんが、終了時間を守るのはとても大事なことだと思います。
特定保健指導の「時間」の決まり
特定保健指導の初回面談では、時間の決まりがあります。
①初回時の面談は、1人20分以上の個別支援、又は1 グループ80分以上のグループ支援(1グループは8名以下とする)。
②保健指導と直接関係のない情報(保健指導に関する専門的知識・技術の必要ない情報:次回の約束や雑談等)のやりとりは支援時間に含まない。
この決まりがあるので、ご依頼の多くが30分ですし、私も、はじめましてのあいさつから、〆のあいさつまで「30分」で設定しています。
「当たり前のことを当たり前に!」がポイント
面談を時間内に収めるポイントは、最初に時間配分をきちんと決めておくことです。
私の場合は、だいたい以下の内容で時間配分を決めておきます。
① 特定保健指導の目的についての説明をする時間
② 対象者が現状を理解するための時間(質疑応答の時間)
③ 目標設定をする時間
そして、どの項目を何分で話すのかなどを具体的に決めておき、「30分間、お話をさせていただきます。〇時〇分までですがお時間大丈夫ですか?」と最初に伝え、時計を意識しながら話を進めると効果抜群で、時間内にスムーズに終えることができます。
当たり前のことを当たり前に。「時間」を意識することで、するべきことが見えてくるものですね。
参考資料:標準的な健診・保健指導プログラム【改訂版】
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