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『女性の社会進出と家庭、子育てとの両立」について ①』

両立生活のリアル

では実際、私がどのように両立しているかと申しますと、夫は仕事上全く家事、育児ができない状況だったため、私の実家に同居することで仕事と家事、育児との両立を図っています。実家の協力なしでは、今はないといっても過言ではありません。結婚当初は夫と二人で暮らしていましたが、出産を機に私の実家と同居することにしました。①でもお話しましたが、仕事をやり続けたいという意思が強かったので、産休を出産後8週で明けてすぐ復帰したためです。
都内に住んでいたため、当然ながら保育園の待機児童は180名以上もいて、到底、復帰は困難と考えてしましたが、かねてより祖母の代から自営業を営む私の実家では女性が出産、育児で仕事を辞める必要はないという考えでしたので、相談したところ協力を得やすかったというのが恵まれた環境でした。また、ご近所の方にも恵まれ、食事を持ってきてくださるなどの手助けをしてくださっています。

女性が出産、育児をする上で、やはり誰かしらの協力が必要であることは、念頭に置かれるとよいと思います。一人で抱え込まず、人の協力の手を借りるということも重要になってくると思います。それは、家庭のことだけではなく、仕事上でも同様であると考えます。育児をしている時間というのは、人生で考えるとほんの短い時間です。その時間をいかに周囲の理解、協力を得ながら過ごしていくかが重要です。
先にも述べましたが、その原動力は仕事を一生やり続けたいという気持ちです。また自分自身も出産、育児のために、この期間だけは働き方を変えるというのも方法かもしれません。我々管理栄養士・栄養士は、専門性がありますので、仕事と家庭のバランスを考えて働き方を変えるのも方法であると考えます。私自身も出産後、行政を辞め、大学院博士課程に入学し、3歳になるまでは学生と非常勤講師をして、子どもといる時間を増やしました。その後幼稚園に入園と同時に常勤教員として仕事に復帰しています。

女性がより社会で貢献していくために

21世紀に入り、高齢化に伴って福祉・介護の現場をはじめとして、人との関わり、人を支える関係づくりがより必要とされています。こうした社会環境の中においても、女性の活躍、役割は大きいと考えられます。女性ならではの持つ、優しさ、協調性を更に引き出すことは、社会に大いに貢献できると考えます。
更に「毎日を健康で過ごせる」ということは、とても重要なことであると考えております。健康増進法や食育基本法も制定され、国民全体が「健康で過ごす」にはどうようにしたらよいかということも教養として学んでおく必要がある現状の中、特に健康と関係の深い食事についての知識というものは、専門分野でなくとも必要な教養のひとつと考えます。自分自身の食生活を振り返る、またその行動が家族・社会に連鎖するといった、一人ひとりが食生活を考えることで社会全体に大きな変化をもたらします。
私自身も女子大を卒業後、管理栄養士として15年以上社会に関わってまいりました。更に結婚、出産、育児を経験し、女性としてのライフステージの中で、社会の一員として過ごしてきた、これらの経験を活かして、良きアドバイザーとして、是非とも管理栄養士を目指す女子学生の教育に努めていきたいと思います。私たち管理栄養士・栄養士がその第一線でもっと活躍できるようにと願うばかりです。

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WRITER

管理栄養士が考える「女性の社会進出と家庭、子育てとの両立」について ②

宇田川 孝子

おもに高齢者の栄養管理、また、株式会社日本医歯薬研修協会にて、管理栄養士の国試(国家試験)対策をおこなっています。管理栄養士を目指す栄養士の学生さんたちを対象にした授業では、身近な話題を例に出すようにしています。管理栄養士は、生活に即している仕事なので、自分の生活での経験を元に皆さんにお伝えしていけるのがいいなといつも思っています。また、実は私、大学院の時に体重が78㎏もありまして、1年かけて30kg落としました。その時の苦労話もとても役に立っています。

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