「実践に使える!症例別薬膳講座(全10回)」の第6回目となる講座が11月18日(土)に開催されました。 講師は管理栄養士・国際薬膳師としてご活躍中の大倉あやこ先生です。
「薬膳」という言葉は聞いたことがあっても、いざ学ぼうとすると少し難しそうなイメージがあるかもしれません。
しかし、本講座では心配ご無用です。中医学に基づいた本格的な「薬膳」を大変分かりやすく学ぶことができます。
身近な「冷え症」
今回のテーマはこの時期に気になる「冷え症」です。ちょうど講座が行われた日も寒く、時期的にもぴったりなテーマでした。足先が冷たいと寝ることができない、靴下を重ね履きしているなんて人も多いですよね。まず初めに、冷えに効くツボや効果的なカイロの貼り方、三首(首、手首、足首)を冷やさないなど知っていると得する日常における冷え対策についてお話いただきました。
「冷え」は陰陽の失調から起こる
「陰陽失調」とは、陰陽の消長、氣血の生化、臓腑の連係といった体内の生理機能が破壊され、陰陽のバランスが崩れた状態を言います。陰陽の相対的バランスによって全体が統一され、生命活動が維持されていると考えられているので、陰陽失調はすべての疾病の発生と経過に常に存在するそうです。
冷えが引き起こすデメリット
体温が1度下がるだけで基礎代謝量は12~13%低下します。それだけでも太りやすい体質になってしまいます。さらに冷えによって、体内の不要物の排出作業がスムーズに行われず、有害な毒素や老廃物が体に残りがちになります。それにより疲れがとれず肉体がだるくなってしまいます。
【冷え症の主な3タイプ】
冷え症も3つのタイプに分けられます。
1.脾陽虚、腎陽虚タイプ(全身が冷える)
2.血虚タイプ(顔が青白い)
3.気滞血瘀タイプ(唇が青紫色)
一言で「冷え症」と言っても、さまざまなタイプがあることがわかりました。そして、薬膳を取り入れた改善方法や食材選びのコツについても教えていただきました。
今回のランチはこちら!
そして、皆さんお楽しみの薬膳ランチの時間です。
本講座では毎回、その回のテーマに沿ったレシピで作られた薬膳ランチと薬膳茶が付きます。実際に食べ、薬膳を体感することができる大変魅力的なセミナーなのです。食材別にどのような効能があるかの解説入りのレシピ資料も付いており、薬膳の食材についても詳しくなれます。普段使用している食材も、薬膳の観点からその効能度学ぶことができるので、日常でも実践的に活かすことができるのです。
今回のメニューはこちら。題して「あっためシリーズ」です!
①海鮮キムチチゲ鍋~氣血を巡らせ、体力をつける~※1
②黒米を使った薬膳5色キンパ~補血と代謝アップに~※1、※2
③なつめと竜眼肉の黒砂糖煮~風寒感冒の初期、貧血、冷え症、月経痛に~
④薬膳茶~クローブ茶で体をあたためる~
食材提供:
※1 きぬきくらげ「丸」(高橋石油株式会社)
※2 寺岡家の有機醤油(濃口)(寺岡有機醸造株式会社)
最後に全員で記念撮影です。
参加された方の声より
参加された方から、以下のような感想を聞くことができました。
・参加する前は、体が熱いのに、手や足の先が冷えているのが悩みでしたので、ちょうどよいタイミングで受講できてよかったです。今日学んだ事を活かして自分や家族がそのタイプでどんなアプローチをすればよいのか分かって試してみたいです。
・料理もおいしくて自宅でも作ってみたいと思いました。次回も楽しみです。
・今日も美味しく楽しい講座でした。診断学に興味があります。
第7回目となる次回は12月9日(土)「女性の悩み ~女性に起こりがちな婦人科トラブルとその対策を学ぶ~」です。
お申し込みは こちらから。
【単発コース:第7回 12/9(土) 管理栄養士による実践に使える症例別薬膳講座 】女性の悩み
実践に活かせる薬膳を学ぶことができる、貴重なこの機会にぜひご参加ください。
これまでの薬膳講座のレポートはこちらから!
・【管理栄養士による実践に使える症例別薬膳講座】第5回 お腹のトラブル 開催
・【管理栄養士による実践に使える症例別薬膳講座】第4回 疲労対策 開催
・【管理栄養士による実践に使える症例別薬膳講座】第3回 風邪対策 開催
・【実践に使える!症例別薬膳講座】薬膳の基本②(追加) 開催しました
・【実践に使える!症例別薬膳講座】薬膳の基本①(追加) 開催しました
・【管理栄養士による実践に使える症例別薬膳講座】薬膳の基本② 開催
・【管理栄養士による実践に使える症例別薬膳講座】薬膳の基本① 開催
・管理栄養士による体験講座「はじめての薬膳講座」イベントレポート