実践に使える!症例別薬膳講座(全10回)」の第9回目となる講座が2月17日(土)に開催されました。 講師は管理栄養士・国際薬膳師としてご活躍中の大倉あやこ先生です。
「薬膳」という言葉は聞いたことがあるという方でも、いざ学ぼうとすると少し難しそうなイメージがあるかもしれません。
しかし、本講座では心配ご無用で、中医学に基づいた本格的な内容を大変分かりやすく学ぶことができます。
お肌の健康に大切なこと
今回は「美肌対策 - ニキビやシミなどのお肌のトラブルの原因と対策を学ぶ」というテーマでした。満席になるほどの大盛況で、美肌への関心の高さがうかがえました。
お肌のための健康づくりで大切なことは、まずは薬膳の基本となる気血津のバランスを整えること、と大倉先生よりお話がありました。全身を流れる気血が体内で滞ってしまうことで、肌荒れなどのトラブルとして皮膚に現れてくるそうです。また、お肌のトラブルにもタイプがあり、人により体質が異なるため、その人の体の状態に見合ったお肌対策をするのが良いそうです。
肌トラブルの原因と対策を学ぶ
今回はタイプ別の症状の特徴と、それに合わせた薬膳・食材選びについて学習しました。
まずはにきびなどの吹き出物対策について教えていただきました。一つ目が『肝鬱化火』タイプで、ストレスが原因でこめかみ、頬、胸、背中ににきびが起こったり、生理痛や肩こりなどの症状も出るタイプ。
二つ目が『脾胃湿熱』タイプで、暴飲暴食が原因で起こり、口の周りや顎にかけてにきびができるのが特徴で、不眠や下痢などの症状も合併するそうです。
三つ目は『気血両虚』タイプで、いつも同じ場所ににきびができたり、治ったあともにきび跡として残りやすいのが特徴で、胃腸が弱く体の冷えが強いという体質の方に多いそうです。
また、しみができやすい、にきび跡ができたりする人は『気滞血瘀』タイプといい、これは血液の循環が悪くめぐりが悪くなり、皮膚の新陳代謝に影響が出るものだそうです。
それぞれのタイプに合わせて、症状を改善するための食材の選び方、料理づくりのコツについても詳しく学びました。
化粧品を皮膚に塗るよりも、食べ物を変えて、体の内面から整えていくことがなにより大切だということがわかりました。
本日の薬膳ランチはこちら!
本講座では毎回、その回のテーマに沿ったレシピで作られた薬膳ランチと薬膳茶が付きます。実際に食べて、薬膳を体感することができる大変魅力的なセミナーなのです。
今回のメニューは美肌づくりのための『整える料理』でした。
① ヨクイニンとトマトのスープ
②さつま芋のスイーツ
③レモングラスのジンジャーライス
④お正月のお祝い茶~金柑・竜眼・棗(なつめ)
お茶は大倉先生の特製で、毎回違う食材を合わせてブレンドしてくださいます。
今回は中国の旧正月である春節のお祝いとして、縁起が良いとされる食材を浮かべたお茶でした。
試食中には、レシピの特徴と、使用されている食材の持つ効能について詳細な解説がありました。また、むくみ改善のための経絡、ツボを教えていただき、参加者のみなさんは熱心に聞き入っていました。
参加者の方から食材についての質問に大倉先生が答えていただいたり、購入方法などをうかがうなど、学びの多い充実した時間となりました。美肌作りのための食事づくりのヒントになりそうです。
第10回目となる次回は3月17日(土)「ダイエット法・タイプ別のダイエット法を選ぶ」です。美容・健康に関心の高い方や、体型についてお悩みの方には大変興味深いテーマですね。
お申し込みは こちらから。
『【単発コース:第10回3/17(土) 管理栄養士による実践に使える症例別薬膳講座 】ダイエット法』
実践に活かせる薬膳を学ぶことができる、貴重なこの機会にぜひご参加ください。
これまでの薬膳講座のレポートはこちらから!
・【管理栄養士による実践に使える症例別薬膳講座】第8回 更年期障害 開催
・【管理栄養士による実践に使える症例別薬膳講座】第7回 女性の悩み 開催
・【管理栄養士による実践に使える症例別薬膳講座】第6回 冷え性 開催
・【管理栄養士による実践に使える症例別薬膳講座】第5回 お腹のトラブル 開催
・【管理栄養士による実践に使える症例別薬膳講座】第4回 疲労対策 開催
・【管理栄養士による実践に使える症例別薬膳講座】第3回 風邪対策 開催
・【実践に使える!症例別薬膳講座】薬膳の基本②(追加) 開催しました
・【実践に使える!症例別薬膳講座】薬膳の基本①(追加) 開催しました
・【管理栄養士による実践に使える症例別薬膳講座】薬膳の基本② 開催
・【管理栄養士による実践に使える症例別薬膳講座】薬膳の基本① 開催
・管理栄養士による体験講座「はじめての薬膳講座」イベントレポート