「実践に使える!症例別薬膳講座(全10回)」の第5回目となる講座が10月21日(土)に開催されました。 講師は管理栄養士・国際薬膳師としてご活躍中の大倉あやこ先生です。
「薬膳」という言葉は聞いたことがあっても、いざ学ぼうとすると少し難しそうなイメージがあるかもしれません。
しかし、本講座では心配ご無用です。中医学に基づいた本格的な「薬膳」を大変分かりやすく学ぶことができます。
身近な「お腹のトラブル」
今回のテーマは日常生活の中でよくある「お腹のトラブル」です。お腹のトラブルに関連した、風邪や蕁麻疹(じんましん)についてのお話もあり、参加者の皆さんはとても熱心に聞き入っていて、質問もたくさん飛び交っていました。
また全10回の講座の第5回目ということで、続けて参加されている方は、少しずつ薬膳の知識がついてきているようで、用語についても詳しくなっているようでした。
中医学では、お腹のトラブルに限らず、体調不良や病気になる要因に、正邪(抵抗力と病原体の力関係)虚実(体質や抵抗力、病原体の強弱のバランス)病因病機(病気の発生原因とその発生メカニズム)というものが関わってくるそうです。
また、よく見られる便のトラブルのタイプとその対処法について、便秘と下痢のタイプ別に学びました。
便秘は主に以下の4タイプに分類できます。
1. 「実熱タイプ」で便が乾燥して硬く、赤ら顔な人。
2. 「肝郁気滞タイプ」で便通が不安定でイライラする人。
3. 「気虚タイプ」で便意があるのに出にくい人。
4. 「虚寒タイプ」で出始めが硬く、軟便になる人。
下痢は主に以下の3タイプに分類できます。
1. 「肝脾不和タイプ」でストレス、緊張で下痢をする人。
2. 「脾虚タイプ」で油もの、冷たいもので下痢をする人。
3. 「腎陽虚タイプ」で冷えると下痢をする人。
一言で「便秘」、「下痢」と言っても、さまざまなタイプがあることがわかりました。そして、薬膳を取り入れた改善方法や食材選びのコツも学ぶことができました。
今回のランチはこちら!
そして、皆さんお楽しみの薬膳ランチの時間です。
本講座では毎回、その回のテーマに沿ったレシピで作られた薬膳ランチと薬膳茶が付きます。実際に食べ、薬膳を体感することができる大変魅力的なセミナーなのです。食材別にどのような効能があるかの解説入りのレシピ資料も付いており、薬膳の食材についても詳しくなります。普段使用している食材も、薬膳の観点から効能を一度学ぶことができ、日常でも実践的に活かすことができます。
今回のメニューはこちらです。
① ほんわか優しいミルクスープ~弱った胃腸に~
② きのこMIX黒ゴマソテー!~便の乾燥、材料不足に~※
③ イライラには簡単!シンプルカレー風味ごはん~気滞タイプ~
④ 薬膳茶
薬膳茶は大倉先生の特製で、毎回違う食材を合わせてブレンドしてくださいます。今回はプーアル茶と菊の花を使ったお茶でした。
ほんわか優しいミルクスープ(薬膳スープ)は、体に優しいおいしさで、参加者のほとんどの方がおかわりをしていました。
※ 食材提供:きぬきくらげ「丸」(高橋石油株式会社)、寺岡家の有機醤油(濃口)(寺岡有機醸造株式会社)
最後に全員で記念撮影です。
参加された方の声より
参加された方から、以下のような感想を聞くことができました。
・薬膳スープがとてもおいしかったです。
・ためになるお話をいつもありがとうございます。
・大学受験の頃からお腹のトラブルが多く、食べるものを気にしていました。今日の講座を聞いて、自分や家族にも効果がありそうな情報が得られたので改善できるように頑張りたいです。
・家でも作ってみたいです。
実践に活かせる薬膳を学ぶことができる、貴重な機会です。今後も以下の予定で開催しますので、ぜひご参加ください。
第6回目となる次回は11月18日(土)の『冷え性(タイプ別の冷え性の原因、対処方を学ぶ)』です。寒くなってくると気になる手足の『冷え』。食事で改善できるとうれしいですよね。
お申し込みは こちらから。
【単発コース:第6回 11/18(土) 管理栄養士による実践に使える症例別薬膳講座 】冷え症
実践に活かせる薬膳を学ぶことができる、貴重なこの機会にぜひご参加ください。
これまでの薬膳講座のレポートはこちらから!
・【管理栄養士による実践に使える症例別薬膳講座】第4回 疲労対策 開催
・【管理栄養士による実践に使える症例別薬膳講座】第3回 風邪対策 開催
・【実践に使える!症例別薬膳講座】薬膳の基本②(追加) 開催しました
・【実践に使える!症例別薬膳講座】薬膳の基本①(追加) 開催しました
・【管理栄養士による実践に使える症例別薬膳講座】薬膳の基本② 開催
・【管理栄養士による実践に使える症例別薬膳講座】薬膳の基本① 開催
・管理栄養士による体験講座「はじめての薬膳講座」イベントレポート