「実践に使える!症例別薬膳講座(全10回)」の第1回目となる講座が6月17日(土)に開催されました。
講師は管理栄養士・国際薬膳師としてご活躍中の大倉あやこ先生です。
「薬膳」という言葉は聞いたことがあるという方でも、いざ学ぼうとすると少し難しそうなイメージがあるかもしれません。
しかし本講座では心配ご無用です。中医学に基づいた本格的な内容を、大倉先生と大変分かりやすく学ぶことができます。
薬膳の基礎を学ぼう
今回のテーマは薬膳の基本①(陰陽五行学説、食品の性質、春夏の薬膳を学ぶ)ということで、薬膳を学ぶ上での基礎となる陰陽五行学説の考え方、食べ物の性質を表す四性(しせい)・五味(ごみ)という概念を学びました。
本を読んだりしただけではわかりにくい複雑な関係を持つ考え方ですが、大倉先生は具体例を挙げながら分かりやすく解説してくださいました。この日の受講生の顔色を見て、「○○が弱っていますね」などの鋭い指摘もあり、みなさんドキッとしながらも興味津々でした。
さらに、春と夏にかけて起こりやすい体の変化や特徴と、それに伴った症状を改善するために、薬膳でどうアプローチするかの説明がありました。
本日の薬膳ランチはこちら!
そして、薬膳スープのいい匂いが漂う中、お待ちかねの薬膳ランチタイム。
本講座では毎回、その回のテーマに沿ったレシピで作られた薬膳ランチと薬膳茶が付きます。実際に食べて、薬膳を体感することができる大変魅力的なセミナーなのです。
今回のメニューは、①生もずくとプチトマトの簡単香酢和え、②豚肉と蓮子(れんし)、干ししいたけのスープ、③ハトムギの美肌ごはん、④薬膳茶でした。
もちろん、それぞれのレシピと使われている食材の持つ効能についても解説がありました。
薬膳スープは「おいしい~!」と会場から声が上がるほど大好評。使用した調味料は塩のみでしたが、食材が本来持つうま味と滋味深い味わいに、おかわりする方が何名もいらっしゃるほど大人気でした。
ハトムギごはんにはやきつべのだしを使用。かつお節のいい香りが広がります。
生薬など、初めて見るような食材も、大倉先生が購入方法や調理のコツなどを丁寧に教えてくださり、これなら自分でも作れそう、作ってみたい! という声が上がっていました。
参加者ご自身やご家族の健康管理に、また、栄養士など食に携わる職業の方は仕事で活かせるような知識が、これから続く講座の中で徐々に身についていくそうです。
第2回目となる次回は7月23日(日)「薬膳の基本②(氣血津、五臓六腑、秋冬の薬膳を学ぶ)」です。
実践に活かせる薬膳を学ぶことができる、貴重なこの機会にぜひご参加ください。
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