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ロコモティブシンドロームとは?

ロコモティブシンドローム(ロコモ)は、運動器の障害による移動機能の低下した状態を表す言葉として、日本整形外科学会にて提唱されました。また、運動器症候群とも呼ばれます。
ロコモティブシンドロームの患者さんは、筋肉、骨、関節、軟骨、椎間板などの運動器のいずれか、もしくは複数に障害が起き、歩行や日常生活に障害をきたしています。かつての日本では、このような概念は存在しませんでした。しかし、高齢者人口が増加し続けている昨今、運動器を長い期間使い続ける時代だからこそ、起こる現象なのです。ロコモティブシンドロームはいわば、日本の現代病とも言えるものではないでしょうか。
運動器症候群とよく似た言葉で、運動器不安定症という言葉も存在しますが、こちらは保険収載された疾患概念であり、“高齢化により、バランス能力および移動歩行能力の低下が生じ、閉じこもり、転倒リスクが高まった状態”と定義されています。

ロコモティブシンドロームの基準

ロコモ度テストというものが、日本整形外科学会より作成されています。
1. 立ち上がりテスト(下肢筋力)
2. 2ステップテスト(歩幅)
3. ロコモ25(身体状況、生活状況)
以上のテスト結果より、ロコモティブシンドロームに当てはまった場合には、“ロコトレ(ロコモーショントレーニング)”と呼ばれる、トレーニングメニューが用意されています。

ロコモティブシンドローム対策の食生活

ロコモティブシンドローム対策の食生活で気を付けたいのは以下の7点です。
1. 標準体重の維持
2. 五大栄養素を1日3回の食事でバランスよく摂取する
3. 栄養バランスは1週間の中で整えても大丈夫
4. 献立に変化をつけて楽しい食卓を
5. 十分なカルシウム、ビタミンD、ビタミンKの摂取
6. カルシウムの吸収を妨げる塩分やリン、カフェインの摂りすぎに注意
7. 十分なエネルギー、たんぱく質の摂取

しっかり動いて、しっかり栄養補給を行って、ロコモに負けない身体づくりをしたいものですね。

参考文献:日本整形外科学会ホームページ(http://www.joa.or.jp/public/locomo/)

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みんなのコメント( 1

    • Eatreat 編集部
    • Eatreat 編集部
      28日前

      Eatreat編集部です。
      本日のコラムは在宅高齢者へのアプローチシリーズの「ロコモティブシンドローム」です。
      聞き慣れない言葉かもしれませんが、今とても問題になっています。

      拍手 1

WRITER

④ロコモティブシンドローム | 運動器の障害による移動機能の低下状態への対策

横原 夢見

病院で勤務する管理栄養士です。 献立作成や厨房業務などの経験をもとに、現在は栄養管理・指導業務を中心に行っております。 常に視野を広く、これからも経験値をあげて患者さんのために尽力していきたいと思っております。

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