ローソン南区芝町店のイートインスペースの一角「名古屋市高齢者いきいき相談室(居宅介護支援事業所)ケアマネハウスライフケア芝町」で開催している講座レポートの第4回です。
これまでのセミナーの詳細についてはこちらのレポートをご参照ください。
今回のテーマは「適切な塩分摂取量」
第3回目までは、認知症予防のための食生活を中心にお話しさせていただきましたが、第4回目は「認知症予防のための食生活+塩分濃度の測定会」と題して、適切な塩分摂取量を摂ることについて説明させていただきました。適切な塩分摂取量を守った食生活は、認知症予防のための重要なテーマの一つであり、生活の中でできるコツをお話しさせていただきました。
今回は、近所にお住まいの60代の女性と50代の男性などが参加されていました。娘さんの後押しもあって、教室に参加されたという女性の方は、旦那様が料理人の方だそうで、娘さんが小さい時から料理を薄味にしたり、塩分が気になるので漬け物を買わないようにしたりしているとお話しされていました。
また何度か参加されている男性の方は、以前の認知症予防講座で、塩分のことを気にされていたので、今回のイベントで知識を吸収していただき、少しずつでも取り組んでもらえたらいいなと思いながら説明をしました。
塩分が多い食材とは?隠れた塩分に注意!
最初に、皆さんへ「どんな食材に塩分が多いと思いますか?」と質問したところ、
「味噌や漬け物かな。インスタント食品も多いからあまり買わないようにしているよ。」
というお返事があしました。この回答で、他の参加者の方にも新しい発見があったようでした。
このお返事に補足する形で、
「かくれた塩分にも注意してみてください」
と、食パンやウインナー、麺類、顆粒だしにも塩分が入っていることを伝えたり、菓子類や乳製品にどれくらいの塩分が入っているのか一覧にしたリーフレットをお渡しして、一緒に確認をしたりしました。すると、
「だしにもパンにも入ってるんだね!」
と新たな発見をされていた参加者の方もいらっしゃいました。また、「この一覧を家に冷蔵庫の扉に貼っておかないといけないな!」と、減塩の取り組みにやる気を見せてくださった方もいらっしゃいました。
塩分濃度の違う味噌汁でチェック
講座では他にも塩分量が多くなる食生活をしているかどうか確認できる簡単な塩分チェックシートを配布してご自身でチェックをしながら生活を振り返ったり、濃度の違うみそ汁を飲み比べて、濃度の違いを判断できるかという味覚の確認をしたりしました。
参加者様同士で「あなたはどう思いましたか?」と意見を交換したり、「この部分はお互い一緒ですね!」などとお話しされたり、和気あいあいとした雰囲気で講座を終えることができました。
最後に
日本人の一日の塩分摂取の目標量は、男性は8g未満、女性は7g未満です。
しかし、現在の日本人の平均塩分摂取量は1日約10g。以前と比べて摂取量は減ってきているものの、まだ目標値には届いていません。濃い味に慣れていても、味覚は1~2週間で変わってくるといわれているので、どの方にとっても、今よりも塩分を少し減らしていく、塩を見直してみるということは必要だと思います。講座に遊びに来ていただいて、気づきのきっかけになれば幸いです。
減塩講座の開催スケジュール
2月20日(木) 15時~16時
3月19日(木) 14時~15時
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