管理栄養士・栄養士さんの1日のスケジュールを通して、お仕事内容を知るシリーズです。今回は、管理栄養士歴16年、本業を持ちながら個人としても仕事を受ける「パラレルワーカー」として活躍中のイートリスタの川島美由紀さんの1日を教えていただきました。
基本データ
お名前:川島美由紀
管理栄養士歴:16年(パラレルキャリア歴9年)
本業:エスキッチン 事業開発部マネージャー
パラレル(副業):保健所での栄養相談業務月2~3回/飾り巻き寿司教室 月1回開催/オンライン離乳食・産後食講座 月1回開催/コラム執筆・校閲・監修業務
お仕事内容について教えてください!
【1】どんなお仕事をされているのですか?
私はフリーランスではなく、パラレルワーカーとして働いています。パラレルワーカーとは、本業がありながら個人でも業務委託の仕事をお受けしている働き方です。
本業では、子育て両立支援サービス「エスキッチン」を提供しているベンチャー企業で、企画から運営・経理・営業・Webディレクション・お手伝いハンドブックの編集などに携わっていて、仕事は多岐に渡っています。
個人では、子育て世帯の「育児」と「仕事」の両立を食でサポートするために、保健所の母子保健(1歳半児健診や3歳児健診)業務や、産後のママや子どもの食事で悩んでいるママパパ向けにオンラインでの食の講座開催、コラム執筆や監修などもおこなっています。また、地域密着のガス屋さんで、飾り巻き寿司インストラクターとして、飾り巻き寿司教室を月1回開催しています。
【2】1日のだいたいのスケジュールを教えてください。
本業は、フルフレックスでテレワークOKの雇用形態のため、毎日同じような日はなく、5歳になる息子の育児をしながら働いています。
個人受けのお仕事は、フリーランスの方々と同じように業務委託のお仕事が多いため、本業の業務と調整しながらお受けしております。
【3】エスキッチンお手伝い教育プログラム開発とは具体的にはどんなことをするのですか?
料理を通して子どもの「自信力」を育むお手伝い教育プログラムを開発しています。料理のスキルアップだけが目的ではなく、お子様の成長にあわせた6年分の料理のお手伝いテキストの制作や、「自信力」のタネを見つけて、得意や好きを伸ばすための振り返りの食育ワークなどの制作をしています。食育サポーターがご利用家庭へ訪問した際にテキストを使用するので、説明のしやすさなども考慮しながら開発しています。開発したら終了ではなく、定期的に内容のブラッシュアップ等もしています。
【4】オンライン離乳食講座とは具体的にはどんなことをするのですか?
産後外出が難しいママでも参加しやすいように、オンラインでの集団離乳食講座を開催しています。私自身が産後に多くのママに出会い、子どもの食について悩んでいる親御さんが多いことを知りました。私も食について学んできてはいましたが、実際に育児をしてみると、教科書通りにはいかないことがありました。今の時代は、悩みがあればすぐにネット検索ができるのですが、反面、情報がたくさん飛び交いすぎて、何が正しいのか余計に悩んでしまう親御さんが多いように思われます。例えば、離乳食の進め方について悩む方も多いですが、進め方はその子の発育・発達でそれぞれですので、毎回参加者のご質問にお答えする時間を多くとって、お話させていただいています。
【5】本業とパラレルのお仕事をこなしながら、どのように家事育児を両立させていらっしゃるのでしょうか?
両立なんてできているとは思っていません。この働き方を自ら選んだのは、家庭で私がニコニコしていることが、家族にとっても良いことと思っていることが大きな理由のひとつです。仕事も育児も頑張りすぎないこと、ひとりでやるのではなく、周りの方々に頼るようにしています。
また、たくさんの業務をこなしていると、スケジュール管理がとても重要になってきます。アプリを使ってのタスク管理や、Googleカレンダーを使って、夫と予定を共有しています。
夫とは家事育児を分担しています。朝の育児は、ぼぼお願いしていて、私の働き方の一番の理解者でもあるのでとても頼りにしています。また、家電を一新し、コードレス式掃除機・洗濯乾燥機など最新のものを取り入れ、なるべく買い物はネットスーパーや宅配にし、家事時間を減らす工夫をしています。
【6】仕事のどんなところにやりがいを感じていますか?
料理を通してお子様の成長を見守らせていただけているところにやりがいを感じています。エスキッチンご利用者様から、「以前は、包丁を使うことを怖がっていた息子が今は鼻歌を歌いながら包丁を上手に使っています!」、「エスキッチンのお料理のおかげで、私の時間にゆとりができ、夫婦のコミュニケーションの時間も増えました」といったご感想をいただけると、サービスを開発して良かったと感じます。
今後も日々ワンオペ育児で疲れ切ったお母さんや仕事と育児のはざまで、0か100かのような厳しい選択を迫られて苦しんでいる人をエスキッチンを通して、0か100ではない可能性を作ってあげられたらと思います。
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