管理栄養士・栄養士さんの1日のスケジュールを通して、お仕事内容を知るシリーズです。今回は、管理栄養士歴10年、病院で活躍中の横原夢見さんの1日を教えていただきました。
1.基本情報
お名前:横原夢見
管理栄養士歴:10年
職場:病院
2.横原さんに質問!
【1】どんなお仕事をされているのですか?
給食管理業務は委託業者にすべてお任せしているため、病院の管理栄養士は栄養管理、栄養指導を中心に業務を行っています。私自身は回復期リハビリテーション病棟を担当しておりますが、当院の場合ですと、外部から直接患者さんが入院してくることはほとんどありませんので、急性期病棟からの栄養管理を引継ぎ、モニタリングを行っていくスタイルです。また、栄養指導では、糖尿病や高血圧症、脂質異常症などの患者さんを中心に指導を行っています。
【2】1日のだいたいのスケジュールを教えてください
【3】栄養管理(モニタリング)とは具体的にはどんなことをするのですか?
栄養管理(モニタリング)では、まず医師のカルテ記載や看護師、リハビリスタッフの記録や温度板からバイタル変動や食事摂取量、排便状況、リハビリの進行具合などを確認します。次に、確認した患者さんの状況から、必要栄養量などを算出し、栄養プランを再設定します。栄養プランに基づく食事変更の提案は、病棟回診やカンファレンスの際、他職種で話し合い、医師に承諾を得てから患者さんご本人に説明を行った後、変更を行っています。
【4】病棟Dr回診とは具体的にはどんなことをするのですか?
回診では、医師、看護師、メディカルソーシャルワーカーと共に病棟に入院している患者さん1人1人のベッドサイドへ赴きます。ベッドサイドでは、リハビリの進行具合の確認を行いつつ、退院へ向けた調整状況の確認などを行います。管理栄養士からは、医師に対し、食事摂取状況を報告し、体重変動を確認した上で提供栄養量や運動量の調整の検討などを行っています。
【5】愛用のお仕事道具について教えてください!
管理栄養士の必須アイテム電卓と、愛用の上腕部の腕の太さを測定するためのアディポメーターです。
【6】仕事のどんなところにやりがいを感じていますか?
病棟での活動を中心とし、他職種と共同して作業を行えていることにやりがいを感じます。医師やリハビリスタッフは、食事摂取状況に合わせてリハビリを進めてくれるよう配慮してくれます。また、看護師は患者さんの一番身近な存在として、栄養管理を行っていく上での重要なヒントを教えてくれます。それぞれの職種がプロフェッショナルとして信頼、そして、尊重しあえる環境で患者さんの回復に向けて、患者さんを支援するという同じ目標に向かって業務を行えていることに感謝しています。
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管理栄養士・栄養士の仕事内容と1日のスケジュールがわかる!シリーズ
File1:病棟勤務の管理栄養士 横原夢見さん
File2:フリーランスの管理栄養士(病院での栄養食事指導) 小山幸子さん
File4:フリーランスの管理栄養士(ママと子どもの食育支援活動) 隅弘子さん